こんぐまる、苦悩する
ぼくの名前はこんぐまる。鋼の魂を持った侍に憧れて強くなるために旅に出た。
剣に生き、剣に死すーーー
そんな侍に憧れて、ぼくはばとるますたーへの道を歩み始めている。
ゆうりさんや、おまめしゃんのような強いプクリポになりたい。
しかし、伝説のばとるますたーへの道は長く厳しい。
試練の門や、ピラミッドですら死んでしまう、そんなぼくには才能がないのかもしれない。自分の弱さに挫けそうになってしまう時もある。
それでも、ぼくは、ぼくはーーー!!
剣一本で自分の道を切り拓き、誰かを守り抜く、そんなプクリポになりたいんだーーー。
ぼくは、3匹の蝶々に導かれ、とうとうレンダーシアの謎を解き明かした。
ミシュアと名乗ったあの人は、ぼくの憧れていたアンちゃんだった!
勇者覚醒の光を見たあの時から、まだ見ぬ勇者様を探して、ずっとずっと旅をしてきたように思う。
憧れのアンちゃんとは出会うことができたけれど、一緒に冒険ができるのはまだ先になりそうだ。
ぼくにできることは、あんまりない。
でも、全くないわけじゃないから。
いつか来るその日の為にも前に進んでいこうと思うよ。
王様からはすたんぷかーどをもらった。
ぼくだけの冒険かーどだ!
うふふふふふ。
なんだかちょっと嬉しい。
きっとこれからも、いろんな場所を巡っていろんな人と出会うんだ。
たくさんの冒険が待っている。
嫌なこと、悲しいこと、辛いこともあるだろうけど。
いつかまたまゆげねーちゃんに聞かせてあげたい。
ぼくだけの冒険の話を。
一番最初の冒険の舞台となったのは、メルサンディ村だった。
あんまりおしくなさそうな「ぱん」と英雄の村だ。
こちらのレンダーシアではどこから冒険を始めようか。
ほんの少しだけ迷ったけれど、もっと強くなる為、伝説のばとるますたーになる為にも、セレド村に行くことにした。
セレドの村にはだーま神殿があり、そこではもっと強くなれるーーー
風の噂でそんな事を聞いたんだ。
こちらのセレド村はどんなところなんだろう。
教会のステンドグラスは綺麗だろうか。
宿屋さんの絨毯は干し草の匂いがするのかな。
暖炉は変わらずあるんだろうか。
ぼくはもっと強くなれるのかな。