こんぐまる、セレド村再び
ぼくの名前はこんぐまる。鋼の魂を持った侍に憧れて強くなる為に旅に出た。
打ちのめされることもあるけれど、ぼくはまだ旅を続けている。
わたげに乗ってぼくはとうとう、セレド村までやってきた。
わたげは、ぼく専用のどるぼーどだ!
課金し続けた人間のみに許されるとってもすごいどるぼーどなんだ!
セレド村は空が濃い。
村を散策しているとお花を見つけた。
綺麗だなあ。
あんなに高いところにあるなんて!
ぼくにはとっても届かないや。
タカネノハナってああいうことを言うのかな。
今度ゆうりさんに会ったら聞いてみよう。
偽の世界と違って、本当のレンダーシアは色がくっきりしているんだ。
薄い空の色、すぐにでも消えてしまいそうな雲の形・・・。
あちらのレンダーシアでもぼくはたくさんの人と巡り会ったのに。
魔王が創った偽りの世界での冒険は・・・、あそこに住む人々の想いは、全て「無かったこと」になってしまうんだろうかー・・・。
なんだかそう思うと・・・胸の奥の方がきゅっとする。
得体の知れない「かなしさ」がじわじわ広がってくるんだ。
こういうときは、まゆげねーちゃんに会いたくなる。
ねーちゃん・・・。
どんな色をしていても・・・。
この空は世界を繋いでいるんだってぼくは信じていてもいいかなぁ。
ぼくはしょんもりしながらセレド村を歩いた。
この村は急な坂が多い。
たくさん歩いたから侍に近づいたと思う。
いっぱいつよくなって、アンちゃんを守るんだ!
途中で教会に立ち寄った。
やっぱりステンドグラスは綺麗だった。
ここの空の色に少し似ているきがした。
ぼくは教会で旅の無事を祈った。
坂道の修行もしてお腹が空いたぼくは、酒場でごはんを食べることにした。
あんまりおいしいごはんじゃなかったけど、とっても強くなったきがした!
ウロウロしているうちに、日が暮れてきてしまった。
坂道でたくさん修行もしたし、教会でお祈りもしたし、綺麗なお花も見つけた。
明日も早いだろう。
今まで以上に厳しい旅になるかもしれない。
ぼくは宿屋さんへ急ぐことにした・・・。