こんぐまる、メルサンディ村にて
ぼくの名前はこんぐまる。鋼の魂を持った侍に憧れて強くなるために旅に出た。
最近のぼくは強くなるため、修行の日々を送っている。ワルド水源では週討伐をした。カバさんをたくさん狩った。カバさんは強かった。
立派な侍になるためには、ばとるますたーとしての修行も欠かせない。
ウワアアアアアアア!!
し、し、しびれるううううう!!!
ハァ ハァ ハァ
修行は辛く厳しい。
カラダがまだビリビリする。
でもブシドーを貫くためにも、頑張らなくちゃ。
ビリビリするカラダにムチを打って前に進む。
ワルド水源を抜けたその先には、広大な麦畑が広がっていた。
風車の回る音が耳に心地いい。
どうやらメルサンディ村が近いらしい。
風に誘われるまま、歩いていく。
歩いて行ったその先で、ぼくはとうとう運命的な出逢いを果たすーー。
ア
ア
ア
ア・・・ア・・・
アアアアアアアアア!!!!
アンちゃああああああんんんんん!!!!!
うわぁ
うわぁぁぁぁぁぁぁ
どうしよう!
どきどき・・・。
え!?
ぼくの出会ったアンちゃんは別人だったようだ。アンちゃんによく似たその人はミシュアさんと名乗った。
ミシュアさんは記憶を失ってるみたいだ。
・・・ホントにアンちゃんじゃないのかな。
記憶を失っちゃうなんて・・・。
メルサンディ村の人が良くしてくれるから淋しくないって、ミシュアさんは言ったけれど。
誰かが誰かの「代わり」にはなれないよ。
過去が全てではないとは思う。
でもぼくは、大事な人たちの事を忘れてしまうだなんて・・・嫌だよ。
想い出があるから強くなれると思うんだ。
もう会うことができなくなったとしても。
一緒に過ごした時間や想い出を抱えて歩いていくってぼくは決めたから。そうして今を作っていくって決めたんだ。
だから、淋しげに笑うミシュアさんが切なかった。
それにミシュアさんの事を待っている誰かがきっと居ると思うんだ。
ぼくがまゆげねーちゃんの事を忘れてしまったら、きっとすごく悲しむ。
おんなじように、ミシュアさんの事を心配している誰かが居て、自分の事を忘れちゃったって知ったらすごくすごく悲しむと思うんだ。
ミシュアさんは自分勝手な理由で忘れてしまったわけではない・・・辛くて淋しいのはミシュアさんだ。
けれど、今も誰かが悲しんで、この人の事を待っているのかと思うと、ぼくはなんだかやり切れなかった。
メルサンディ村に到着した。
修行と旅の疲れを癒すため、宿屋さんでお紅茶を頂いた。
いっぱい飲んだらゆうりさんみたいに強くなれるかな?
ひとまず今日はここで休むこととする。
メインではver2は駆け足で進めてしまったから、ゆっくり味わうように進めたいなぁ。
リプトンのパッケージを見ると、わたしもゆうりぽを思い出すよ、こんぐまる。