ちょっとエレファントカシマシへの愛を爆発させてみる
明日が見えなくて、どうやって生きて行ったらいいのか分からなくなってしまったことがある。
例えば帰りの車の中とか、ふとした時にやってくるどうしようもない虚しさみたいなものに押し潰されそうになってしまったり。
心の中にある棒切れみたいなものが、つっかえ棒になってわたしを支えてるんだけど、その棒切れでさえボッキリ折れてしまいそうな、そう言う時がある。
一回折れてしまったら、多分もう二度と立ち上がることはできないから、なんとか踏ん張ったりやり過ごすけど、それさえ難しい。
そういう時に、この曲を聴いた。
♪輝く太陽は オレのもので
きらめく月は そう おまえのナミダ
普通の顔した いつもの普通の
風に吹かれて消えちまうさ
あたりまえに過ぎ行く毎日に
恐れるものなど 何もなかった
本当はこれで そう 本当はこのままで
何もかも素晴らしいのに♪
エレファントカシマシの「風に吹かれて」
名曲中の名曲。
原曲はべーんべべーんという感じのザ漢!という渋さのある曲。
わたしが聴いたのはピアノバージョンで、魂を燃やし尽くすみたいに、宮本さんが歌ってた。
まさに絶唱。
あんな華奢な体のどこに、どこからそんな声が、音楽が出てくるのか不思議でしょうがなかった。
初めて聴いた時、涙が止まらなかったよ。
音楽を聴いて泣いたのは初めてで、それからずっと大好きで、今も好きで、たぶん一生大好きです。
どうしてエレファントカシマシがこんなにも人を惹きつけて離さないのか。
よく「エレカシは人生の応援歌」て言うけれど、いや、応援歌なのではあるけれど。
「もっと頑張れよ!お前の限界はここじゃないだろ!」みたいな押しつけがましい否定形の応援歌じゃなくて。
エレファントカシマシ自体、順風満帆とは程遠いバンドで、辛酸舐めつくして泥水を啜るような時代が確かにあって、でもそれでも彼等は音楽をやめなかった。
ずっとずっと作り続けてきた。
明日、自分がどうなっちゃうか分からない、そんな状態で、でも、音楽だけはやめなかった。
そう言う人たちに「明日も生きていこうぜ!輝こうぜ!」って言われちゃったらさ。
あんな風に一曲、一曲を魂を燃やし尽くして歌う人に「頑張ろうぜ」って言われちゃったらさ。
頑張ろうって、明日も頑張ろうって思えるんです。
生きて行くのは思った以上に辛くて苦しい。
それでも生きて行くのは、明日を信じてるから。どうしようもない毎日だけど、いつか自分も輝けるんじゃないかって、日々模索して生きている。
そうやってうまくいかない毎日を、それでも必死に生きているからこそ、エレファントカシマシの音楽が胸を撃つんです。
こんなに大好きなのに、ライブに初めて行ったのは去年だった。
近所のファミリーマートにエレファントカシマシのポスターが貼ってあって、それをみた瞬間に「行かないと後悔する!」って思って気付いたら申し込んでた。
今行かなくちゃ!って思った。
某市民文化会館で二階席だった。
ステージと客席が思いのほか近くて、めっちゃドキドキして。
ちゃんと目に焼き付けておこうって思ったのに。
いざ始まったら、あんなに大好きな人達が目の前にいるのに、涙で前が見えなかったよ。
宮本さんと目があうたびに(すごく気のせい!w)
心臓が撃ち抜かれて死んじゃうんじゃないかなって思った。
次も絶対行こうって思ったの。
今年のライブは行けなかったけれど、2019年、大阪フェスティバルホールのチケットはなんとか手に入れた。
あの時、心臓が撃ち抜かれたまま死ななくてよかった。
1月4日が今から待ち遠しい。